弁護士に相談をする時の依頼文はどう書けばいいのか

弁護士に依頼文を出すときには、書き方に注意しなければならないポイントがいくつかあります。書き出しの挨拶や締めの言葉など日本人としてのマナーなどです。また、法的に相談したい問題が明確に伝わる読みやすい文書を作成するコツについても確認していきましょう。

依頼文とはそもそも、愚痴や悩み事を聞いてもらうための物ではありません。ビジネスのように堅く考え、情報の提示やこれからの方向性などを伝える必要があります。


依頼文とはどのようなものか

弁護士への依頼文というのは、あくまで相談であり実際は面談が必要な場合もあります。しかし、依頼文を出せば弁護士が自分の能力で解決できる問題かどうかというのを判断することができます。そのため、場合によっては断られることもありますが、面談の前にワンクッション置くという効果があるのです。

ですから、依頼文は慎重に作りましょう。

例えば、本当は依頼者本人に不利な事実がたくさんあるのに、それを誤魔化したり事実を偽ったりして依頼書で相談しても、相手側も弁護士を雇っていたり証拠を持っていたりすれば、弁護士に支払う費用が無駄になってしまいます。

中には、相談者からの報酬を目当てに明らかに勝ち目がないのに引き受ける場合もあるようですが、信頼できる法律事務所に依頼することが大切です。依頼文の書き方としてまずは、その弁護士の事務所名と名前を「様」を付けて書きます。

依頼文を作成した日を「何年何月何日」まで詳しく記載して、貴社という尊敬語を使い、弁護士さんの繁盛を祝う意味の挨拶をします。

例を挙げるなら、「貴社、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。」のような形式的なものです。同じような言葉にはご清栄などがあります。企業への連絡はご清栄、ご盛栄などが適切で個人への手紙ならご清祥、ご健勝などを使うと良いです。

また、ご健勝というのはどちらかといえば健康を祝うような意味があります。ですから、弁護士への依頼文ならば使うのは不向きです。そして、文書の最後の締めとして、弁護士への文面にはご清祥を使っておけば問題ありません。

依頼文を書く心構え

依頼文は、相談だとしてもやはり要領を得ないないような愚痴めいたことを書いてはいけません。ちゃんとした客観的な事実を淡々と述べている部分がないと、真剣に対応してはもらえない場合もあります。誰でも言える一般的な助言のような返事をもらうことになってしまいます。

また、意思疎通ができなくて何度も手紙を送る手間が掛からないためにも、最初から的を射た内容にする必要があります。どのような内容が弁護士の求める情報なのかをしっかり押さえて、網羅した依頼文を作成しましょう。

2つの構成で依頼文を作る

個人的な意見は依頼書の最後の方に記述し、まずは詳しい事実を書きましょう。例えば、離婚したいという相談の場合は、押さえた証拠などを明確に提示しましょう。パートナーの様子が何年何月何日頃におかしくなり、自分はこういう行動を起こしてこういう証拠を揃えたなど、時系列で感情は挟まずに伝えます。

そして、弁護士の判断材料が増えるように子どもの有無や未成年かどうかなど家族構成についても書きましょう。その後に、自分はこういう方向で解決したいという意志を明確にします。具体的な書き方についても見ていきましょう。

まず依頼文を作成した日付を年月日で右上に記載しましょう。その下には左に詰めて弁護士の法律事務所の名前と「弁護士○○先生」と書きます。その下には右に詰めて自分の名前や職場、住所、電話番号など連絡先を記載します。

次に、本文の始まりで挨拶文を最初に書きます。例文を挙げるなら、「弁護士○○先生におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。下記につきまして相談させていただきます。」などです。最後に「以上ですが、ご多用のところ恐れ入りますがご検討をお願い申し上げます。

」と書き、「敬具」あるいは「草々」などと締めの挨拶をして終わりです。いろいろとあって頭が混乱状態になっているかもしれませんが、愚痴のようにならないよう気を付けながら分かりやすい内容で仕上げましょう。さらに、必要な証拠があればその音声データや写真なども複製して弁護士へ送るともっとスムーズに運びます。

また、弁護士へ相談をする前にインターネットで自分なりにいろいろ法律について調べてしまう人は少なくありません。しかし、そうしてしまうと、どうしても変な知識が付いてしまうのでこの考えで間違いありませんよね?というような同意を求めるニュアンスになってしまいがちです。

ですが、それは失礼にあたりますから偏った文章にならないように気を付けましょう。

最適な弁護士に相談するためには

弁護士によっても得意ジャンルが違います。離婚、相続、交通事故、詐欺、闇金、借金、過払い、浮気、任意売却、給付金請求、事件など問題は様々なものがありますが、これまで解決してきた事例が多いとか、その分野に対して実績のある弁護士をインターネットや電話で見つけてから相談することをお勧めします。

ただ、弁護士の場合、医療とは違い小児科、内科、耳鼻科、眼科のように、特定の分野を専門にすると言うことはありません。なぜなら、そういう制度がないからです。しかし、業務実績や事例などを開示している場合は安心感を持って頼めます。

弁護士へ送る依頼書の封筒は宛名書きに注意

弁護士への依頼書を入れる封筒というのは宛名をどのように書くべきか悩んでしまうでしょう。封筒の表、真ん中の通常名前を書くところには、名前より小さめの字で法律事務所の名前を少し右側に書きます。

そして、先生の名前の上に小さ目の字で「弁護士」と記載します。つまり、真ん中に「弁護士○○先生」と書いたらそのやや右に「○○法律事務所」という感じで宛名を書くようにしてください。さらに、住所や郵便番号が必要ですが、その書き方は特に変わったところはなく通常通りです。

また、自分の名前と住所は封筒の裏に書きましょう。封筒には締め印を、封をした後に書き足します。これは開封されていないということを示すためです。この際、気を付けなくてはならないのがバツ印を書かないようにすることです。

失礼に当たりますから使わないようにすることを心掛けましょう。ただし、横書きの手紙や封筒の場合は省略するのが普通です。その他に、左下には「親展」と書かれた判子を赤いインクで押すことがあります。これは、宛名に記した人物に封を切らずに直接渡してもらうようにということを意味するもので、プライバシーに配慮して届けてくださいということです。

したがって、依頼文を送る際にも、判子でなくてもいいので、赤いペンで封筒の表の左下に書きましょう。横長の封筒にも、この親展という文字は書くことが必要です。この場合、宛名に合わせて横書きで大丈夫ですから、右下に記載して出します。